[メイン3] 槌永 ヒヨリ :

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ……はわっ。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……こんなに……ここ最近の、しかも状態のいいファッション雑誌が……こんなに……!!」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ……周りも見えず、ただがさがさとそれらをかき集めることに夢中になっていたせいか。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ……普段なら数十m先で気付いているはずのその大雑把な足音にも。
ヒヨリに気付く道理はなかった。

[メイン3] 根津 次郎 : 「─────ヒヨリ」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「──────っひゃああ!?」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ずてん、と派手に叢に突っ込む。

[メイン3] 根津 次郎 : 川辺の橋の下、影が差し込む場所にいるヒヨリへ
日向の当たる箇所から声をかける少年。

[メイン3] 根津 次郎 : 「そんなとこで何を………って、どわぁああ~~~っ!!?
 お、おい!?ヒヨリ!?平気か!!」

[メイン3] 根津 次郎 : 言葉を発するや否や、咄嗟にヒヨリのもとへ駆け寄る。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「ふぇっ……ね、根津さん……でしたか……」

[メイン3] 根津 次郎 : そのまま腕を掴み、ぐいっと引っ張り立たせる。

[メイン3] 根津 次郎 : 「おう!俺だ!……おいおいまさか、トカゲ人間だとでも思ったかぁ~?」

[メイン3] 根津 次郎 : ニヤニヤと、意地悪な笑みを浮かべてみる。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : そのまま引っ張られる形で、上体を持ち上げる。

[メイン3] 根津 次郎 : 「………ん?その雑誌は……
 ……ファッション誌、か」
ヒヨリが持っていたものであろう、地面に落ちている雑誌を一瞥する。

[メイン3] 根津 次郎 : ぽりぽりと、頭を掻きながら、少し片方の眉をへし曲げる。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「い、いや……その……こんな場所に、人が来るなんて……思ってなくて……」
ぼそぼそと弁明しつつ。

[メイン3] 根津 次郎 : 「あ、ああ、いやまぁ、そりゃそうだな
 悪かった、ごめん」

[メイン3] 根津 次郎 : 素直に申し訳なさそうな顔になりながら。

[メイン3] 根津 次郎 : 「………可愛い服、欲しいのか?」

[メイン3] 根津 次郎 : 視線を少し川の方へ向けながら、調子の悪い声でそう問う。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……あ! そ、そうなんです……! 普段こんなに雑誌が手に入ることなんて、私にはなくて……!!」
「数週間前、暖を取るために燃やしたきりの私には……宝の山、でしたから……つい……」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「へっ……」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……いえ、私はこうやって眺めているだけで満足です。あまり我欲が過ぎれば、必ず報いが来ると……知ってますから」

[メイン3] 根津 次郎 : 「……………」

[メイン3] 根津 次郎 : 「……ヒヨリは、それでいいのか?」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「………………。」

[メイン3] 根津 次郎 : 「あ、ああ、いや、なんだ、悪い!変なこと言っちまったかもな……!」

[メイン3] 根津 次郎 : 「ただ………俺はさ、こう……ダチには、よ
 ……楽しく生きてほしいっつーか……なんつーか……」

[メイン3] 根津 次郎 : 後半辺りからは声が小さくなっていく。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「………………ち……」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : その声にすら負けてしまうような、小さな声で。

[メイン3] 根津 次郎 : 「………ヒヨリはよ、俺が世話んなってる孤児院にも
 来る気は、ねぇ……ってか……?
 …………ん……?」

[メイン3] 根津 次郎 : か細く聞こえたヒヨリの小さな声に、瞬き。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……いいん、ですか……?」
「こんな私なんかに……ダチ、だなんて……言ってしまって。」

[メイン3] 根津 次郎 : 「………あ?」

[メイン3] 根津 次郎 : 「いや、そりゃ、良いに決まってるっつーか……!
 むしろ逆に俺のことダチとして思われてなかったらそれはそれで
 俺、めっちゃ傷つくっつーか……!!」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……ふぇ……えっ……ご、ごめんなさい…!」

[メイン3] 根津 次郎 : 「あ゛ーーーークソ!!ほんと、なんだ……!
 ヒヨリん前だと、本当に調子が狂うな……!!」
頭をガシガシと掻きながら。

[メイン3] 根津 次郎 : 「っ!!あ、謝んなくていい!!
 俺の善意の押し付けだからな、これは」

[メイン3] 根津 次郎 : 「余計な世話に感じたんなら………いいよ
 俺はこれ以上何も言わねぇ」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……いえ、その……!……いいえ、あまりにも突然に……なんというか、こう……」
表現に迷うように、手を小さく胸の前で上下しながら。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「"苦しくない"ことには……あまり、慣れていないので……」

[メイン3] 根津 次郎 : 「…………」

[メイン3] 根津 次郎 : 「ほれよ」

[メイン3] 根津 次郎 : ヒヨリに、総菜パンを軽く投げる。

[メイン3] 根津 次郎 : 「昼飯、食ってねぇだろ? ………やる」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「え……えっ、えっ」

[メイン3] 根津 次郎 : 「………なんだ、あれだ」

[メイン3] 根津 次郎 : 「俺はよ、人生は楽しんでナンボだと思ってんだ」

[メイン3] 根津 次郎 : 「俺は両親の顔も知らねぇ、孤児院暮らし
 世間一般的には、カースト下位の人間だ」

[メイン3] 根津 次郎 : 「だからっつって、刺激のねぇ、退屈な日々を送るつもりは
 俺は毛頭ねぇ」

[メイン3] 根津 次郎 : 「命ある人間として生まれたんならよ
 ……足掻いたって、いいだろ?」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………」
どこかおどおどとしつつ、それでも……根津をまっすぐに見る。

[メイン3] 根津 次郎 : 「楽しいこと、おもしれぇこと、それらを追うことに資格なんて
 俺はありゃしねぇって思ってんだ
 ……それはもちろん、ヒヨリ、お前もだ」

[メイン3] 根津 次郎 : 「…………わ、悪いな、なんか、説教みてぇになっちまった……
 気分悪くしちまったなら………ほんと、悪ぃ」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………いえ。……ありがとうございます」

[メイン3] 根津 次郎 : 「…………!」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……。正直、そう考えられる根津さんのことが……羨ましいです。」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……私も、苦しいことは嫌ですし……仕方ないと思って諦めていますが、本当は……楽しいことに憧れて……なくも、ないですから」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ぺら……ぺら、と雑誌のページをめくりながら。

[メイン3] 根津 次郎 : その言葉を聞き、頬が緩む。

[メイン3] 根津 次郎 : 「……ああ、いいんだ、楽しいことに憧れてるんなら
 追ったっていい、とことん求めちまえ!
 ……きっと似合うぜ、可愛い服」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………!」

[メイン3] 根津 次郎 : 少し恥ずかしくなり、自身の後頭部の後ろに腕を回し
視線を空に向ける。

[メイン3] 根津 次郎 : 「………あーーー、な、なんだ、まぁ、俺はよ、孤児だけど"金"は持ってんだ
 ……ヒヨリは、俺んダチだと……少なくとも、俺は思ってっから
 その雑誌に、なんか着てみてぇ服があったら、まぁ、あれだ……」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………」

[メイン3] 根津 次郎 : 「言ってくれりゃ……買わねぇことも、なくもない……みてぇな」
顔が赤くなるのを見せないように、後ろを向く。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………え、えっと……!」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 感情に後押しされるように、少し染めた頬の横から言葉が漏れる。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……よ、よかったら……!じゃあ、私が選んであげますから……!!」
「根津さんに似合う、可愛い服……!!」

[メイン3] 根津 次郎 : 「………………………………」

[メイン3] 根津 次郎 : 「…………………………」

[メイン3] 根津 次郎 : 「え?」

[メイン3] 根津 次郎 : 思わず、バッと振り返る。

[メイン3] 根津 次郎 : 「え?」

[メイン3] 根津 次郎 : 「ん?え?俺今、聞き間違いした?」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……えっ?」

[メイン3] 根津 次郎 : 「えっ?」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : きょとん、と首を傾げる。

[メイン3] 根津 次郎 : 「………お、俺は!!女装癖なんて持ってねぇーーーーーーー!!!」

[メイン3] 根津 次郎 : だーーーー!!と叫びながら、河原を走り去って行く。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………あ!!……べっ、別に……そういうわけじゃ……!!」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ……はぁ。
……やっぱり、人生、向かい風……苦難はそう簡単に去ってくれないもの……ですよね。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ……走り去った勢いでぱらぱらとめくれたページに、ふと目を落とす。

[メイン3] GM : 怪奇!?ヘビ人間の見出しを見つける。読んでみると出没場所が自分の住んでいる場所周辺なことがわかる。ヘビ人間は毒物を持ち歩き、夜な夜な人間を使った人体実験をしているとか。
<目星>を振れますね

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………。」
……これ、確か今朝、聞いた……

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ccb<=80 目星 (1D100<=80) > 80 > 成功

[メイン3] GM : よく読んでみると、ヘビ人間の人体実験の件はこの文章を書いた人が想像して書いただけの文だということがわかる。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………」
……らしい、とか……との噂、とか……
……流石に、あの探偵の方たちにお話できるような話ではないですね……

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ぱんぱん、と雑誌と服の泥を払いつつ……かき集めた雑誌を胸の前いっぱいに抱えて。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………可愛い服、似合うと思う……んですけど、ねぇ……」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 前後の荷物に揺さぶられ、よてよてと高架下を離れていく。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ :

[メイン3] 槌永 ヒヨリ :

[メイン3] 根津 次郎 :  

[メイン3] 根津 次郎 : ─────そんなわけでアホ探偵のヘビ人間捕獲大作戦に付き合うために
俺とヒヨリは商店街へ向かったわけだ。

[メイン3] 根津 次郎 : その手にはパフェが。
ヒヨリの分も奢っている。

[メイン3] 根津 次郎 : 「しっかしなぁ~~~……俺は別に探偵じゃねぇから
 どこを調べたらいいかわっかんねぇな~」

[メイン3] 根津 次郎 : ほっぺに白いクリームを付着させながら、街をぶらぶらと歩く。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………いいんふぇすか、こんなもの……いふぁふぁいて……」
言いつつ、慣れない食べ物で同じようにクリームをつけながら。

[メイン3] 根津 次郎 : 「……ふふ、ああ、好きに食え!
 うんめぇだろ~?」

[メイン3] 根津 次郎 : にしし!と少年のような笑みを見せながら。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : こくこく、と手に持ったパフェも頷くように揺れる。

[メイン3] 根津 次郎 : 「やっぱヒヨリは、不幸に嘆いてる顔よりも
 そういう幸せそうにしている顔の方が、よく似合うぜ?」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ……ごくん。
「……ふぇ」

[メイン3] 根津 次郎 : 「へへへ、さっきは、なんだ、悪かった
 なんか、試すようなこと言ってさ」

[メイン3] 根津 次郎 : 「………そのパフェも、俺なりのお詫びなんだが……
 まぁ、まだ許しちゃくれないよな」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 改めて自分の表情への視線を感じ……緊張か、少しどきどきとしつつ。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……いえ。……まぁ、苦しかったのは本当……ですが。」

[メイン3] 根津 次郎 : 「………」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……おかげで、私も……その、踏ん切り……つけられましたし。……それに、根津さんに気遣ってもらえたこと……嬉しかった、ですし」

[メイン3] 根津 次郎 : 「…………お、おう」
なんだか根津も気恥ずかしくなり、顔が赤くなっていく。

[メイン3] 根津 次郎 : 「………ま、まぁ!とにかく……だ!
 俺は、ヒヨリに元気が戻って、良かった!……そんだけだ!」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………」
増幅する気恥ずかしさを誤魔化すように、ただこくこく、と小さく頷く。

[メイン3] 根津 次郎 : 「……………」
しばらく沈黙が続き─────そして。

[メイン3] 根津 次郎 : 「………ん、あそこは……?」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………はい。話にあった曲がり角……ですね」

[メイン3] GM : 沢山の荷物が積まれている。隠れるにはもってこいだ。近隣の店舗が魚屋のせいでちょっと生臭い。
そこに鱗が落ちていることがわかる。また、捨てられているオカルト雑誌を見かける。大分古いのか表紙がボロボロだ。

[メイン3] 根津 次郎 : 「……ちょっと生臭ぇ場所だな、デートの時間はこれまでってとこだ」
ぺろりと、指にくっついたクリームを舐め、パフェを平らげる。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「…………」
雑誌収集センサーが反応したのか、パフェ片手にするすると惹かれるようにオカルト雑誌の方へ。

[メイン3] 根津 次郎 : そのままポッケに手を突っ込み、ズカズカと進んで行く。
辺りを見渡し、確かに何者かが実を顰めるには十分な場所であることを把握する。
怪盗である根津にとっても、この場所は鳴りを潜めるにはピッタリであると演算する。

[メイン3] GM : 数十年前のオカルト雑誌のようで、偶然にもヘビ人間の特集をしている。この雑誌によると、ヘビ人間は身体は人間と同じ形をしているが首から上が蛇の形をしており、また身体全身は鱗で覆われているらしい。
出没場所は自分の住んでいる場所からとても遠い場所になっている。
<目星>を振れますね

[メイン3] 根津 次郎 : 「……ん、こいつは……?」
少ししゃがみ、鱗を拾う。

[メイン3] GM : <生物学>か<アイデア>を振れますね

[メイン3] 根津 次郎 : CCB<=(16*5) 【アイデア】 (1D100<=80) > 34 > 成功

[メイン3] GM : 魚の鱗だということがわかる。

[メイン3] 根津 次郎 : 「…………………」

[メイン3] 根津 次郎 : 「って!!!魚屋があんだから魚の鱗が落ちてんのは!!!
 当たり前だろうがぁ!!!」

[メイン3] 根津 次郎 : ぺしぃぃいいんっ!!と、勢いよく、拾った鱗を地面に叩きつける。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……。」
……双葉姉妹のものと情報は一致していますが……数十年前も同様の事件が?
……それに……ここではなく、もっと遠い場所で……場所を追われるように?

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ccb<=80 目星 (1D100<=80) > 87 > 失敗

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 🌈

[メイン3] 根津 次郎 : やっぱ俺には探偵ごっこは!向いてねぇぜ!!

[メイン3] 根津 次郎 : 🌈

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「ひゃっ」

[メイン3] 根津 次郎 : 「……っと ……ん?ヒヨリ、そいつは……雑誌か?」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……は、はい……えっと……」

[メイン3] 根津 次郎 : そのままヒヨリの横に立ち、雑誌を覗き込む。

[メイン3] 根津 次郎 : 「………うおっ!?ビンゴじゃねぇか!!ヘビ人間!!
 でかした!!俺よりもずっと探偵向いてんじゃねぇか~?ヒヨリ!」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 説明のため、ゆっくり味わって食べていたパフェを急いで平らげる。

[メイン3] 根津 次郎 : 「……喉詰まらせるなよー?……どれどれ」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「けほっ……は、はい……えっと、その……偶然というか……」

[メイン3] 根津 次郎 : 雑誌をじっと読む。

[メイン3] 根津 次郎 : CCB<=95 判定【目星】 (1D100<=95) > 51 > 成功

[メイン3] GM : ヘビ人間は人間に化ける!?老舗料理屋に残された鱗の謎!という文面を見つける。その先はぼろぼろになっていて読むことが出来ない。

[メイン3] 根津 次郎 : 「ほんほん……料理屋に残された鱗の謎……」

[メイン3] 根津 次郎 : 「……………」

[メイン3] 根津 次郎 : じーー、と先程叩き落とした魚の鱗の方を見て。

[メイン3] 根津 次郎 : 「いやぁ……料理屋なんだから、鱗があるのは当然なんじゃねぇかな……
 ……まぁでも、調べに行く価値はありそうか……?」

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : 「……まあ、この記事自体数十年前のものですし……その、場所もここからは離れてますから……あまり信憑性は……」

[メイン3] 根津 次郎 : 「………まぁ、な……」
はぁ、と溜息を吐きながら。

[メイン3] 根津 次郎 : 「こっちは、こんなもんだろうな
 んじゃ……一旦、かほんとこに戻るとすっか」

[メイン3] 根津 次郎 : 自身の後頭部に腕を回し、どこか不貞腐れた表情になる。
成果がほぼ0に近い状態であることに不満げな様子だ。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : こくん。
……やっぱり、世の中……簡単にはうまくいきませんね……
……いや……まあ、それでも。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : その後頭部に、小さくくすりと笑って。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ : ……誰かのおかげで、こんな時でも。
いつもより少しだけ、苦しくなかった……そんな気がする、かもしれませんね。

[メイン3] 槌永 ヒヨリ :

[メイン3] 槌永 ヒヨリ :

[メイン3] 根津 次郎 :  

[メイン3] 根津 次郎 : 「────またな」

[メイン3] 根津 次郎 :  

[メイン3] 根津 次郎 :  

[メイン3] 根津 次郎 :  

[メイン3] 根津 次郎 : ………………………。

[メイン3] 根津 次郎 : …………。

[メイン3] 根津 次郎 : あ、やべ。

[メイン3] 根津 次郎 : そういや俺………約束してたな………。

[メイン3] 根津 次郎 : ヘビ人間が実在したら、全員に何か奢るって……。

[メイン3] 根津 次郎 : ……………………。

[メイン3] 根津 次郎 : お、男に二言はねーよ……!!

[メイン3] 根津 次郎 : なんでも好きなもん食いやがれ!買いやがれ!

[メイン3] 根津 次郎 : ああそうだ、ヒヨリも、可愛い服、好きなだけ買え!

[メイン3] 根津 次郎 : あん?ダメダメ探偵ズ〜?
くそっ!しょうがねぇな……!お前らの分も奢ってやるよ!
くそがっ!!

[メイン3] 根津 次郎 : あの打ち上げ花火でかなり消費しちまったけど……
構わねぇよ!まだ金なら……あ、ああ、ある……ギリ、ある……。
…………怪盗業、もうちょっと本腰入れねぇと財布が持たねぇ……。

[メイン3] 根津 次郎 : 金は天下の回り物とはよく言うが……
ここまですっからかんになると涙しか出ないが……
…………まぁ、別にいいわ

[メイン3] 根津 次郎 : 別れの涙じゃねぇだけマシだな……。

[メイン3] 根津 次郎 :  

[メイン3] 根津 次郎 :  

[メイン3] 根津 次郎 :